モーラナイフはどれを選ぶ?
初心者向けに「用途」から考える選び方
モーラナイフの選び方を、モデル名ではなく用途から初心者向けに整理します。コンパニオン、ヘビーデューティー、カンスボル、モーラ2000、ガーバーグに加え、エアライフル猟で鳥を解体するときに使いやすいフィッシングスケーラー098も紹介します。
モーラナイフは「用途」から選ぶ
キャンプや釣り、狩猟などのアウトドアで、一本あると便利なのがナイフです。
中でもモーラナイフは、価格が比較的手頃で、実用品としてよくできています。
私自身もこれまで何本も使ってきましたが、キャンプから狩猟の解体まで、今でも日常的に使う道具のひとつです。
ただ、いざ選ぼうとすると種類がかなり多く、初心者の方ほどモデル名だけでは違いが分かりにくいと思います。
そこで今回は、商品名から選ぶのではなく、「そのナイフで何をしたいのか」から考えてみます。
まず基準になるのはコンパニオン
モーラナイフを知るうえで、まず基準になるのがコンパニオンです。
細身のブレードと扱いやすいハンドルを持つ、モーラらしい基本形です。
モーラの多くのモデルは、この基本形からブレードの形、刃の厚さ、刃の長さ、鋼材、ハンドルなどを変えることで、それぞれの用途に合わせています。
ですから最初から全モデルを覚える必要はありません。
まず、「コンパニオンより薄いのか、厚いのか」「細かな作業向けなのか、力仕事向けなのか」という見方をすると分かりやすくなります。
ナイフは「何をするか」で選ぶ
アウトドアナイフには、大きく分けるといくつかの仕事があります。
- 食材を切る
- 木を削る
- 魚や獲物を処理する
- 細かな作業をする
- 木を割るなど力をかける
一本ですべてを完璧にこなすナイフはありません。
調理しやすい薄い刃はよく切れますが、強い力をかける作業には向きません。
反対に、厚く頑丈なナイフは安心して力をかけられますが、細かな調理では扱いにくくなります。
ナイフ選びでは、このバランスを考えることが大切です。
調理や軽作業ならコンパニオン
キャンプで料理をしたり、ちょっと木を削ったりする程度なら、まず普通のコンパニオンで十分です。
特にノーマルモデルは刃が比較的薄く、細かな作業がしやすいのが特徴です。
一本目としてモーラナイフの特徴を知るにも向いています。
「何に使うかまだはっきり決まっていない」という人にも選びやすいモデルです。
力をかけるなら刃の厚いモデル
薪を細く割ったり、木を強く削ったりするなら、少し厚いブレードの方が扱いやすくなります。
代表的なのがコンパニオン・ヘビーデューティーやガーバーグです。
ヘビーデューティーはコンパニオンの扱いやすさを残しながら、ブレードを厚くしたモデルです。
ガーバーグはさらに頑丈な構造を持ち、大きな作業を意識したモデルです。
ただし、頑丈なら何でも使いやすいわけではありません。
細かな調理や繊細な作業が中心なら、厚すぎる刃はかえって扱いにくくなります。
狩猟や調理を幅広くやるならカンスボル系
私がかなり使いやすいと感じているのが、カンスボルやモーラ2000の系統です。
刃元にはある程度の強度を持たせながら、先端側は薄く作られているため、木を削る、肉を切る、皮を処理する、料理するといった作業を一本でこなしやすいのが特徴です。
モーラ2000は私自身長く使っているナイフで、「これ一本でいいな」と感じる場面も多いモデルです。
一本でいろいろやりたい人には、かなり面白い選択肢です。
エアライフル猟の鳥ならフィッシングスケーラー098も使いやすい
エアライフル猟では、キジやカモなど鳥類を扱うことが多くなります。
こうした鳥の解体では、太く頑丈なナイフよりも、細身でよく切れて、細かな操作がしやすいナイフの方が使いやすい場面が多くあります。
そこで私が実際に使っていて便利だと感じているのが、モーラのフィッシングスケーラー098です。
名前の通り本来は魚を締めたり捌いたりするためのナイフですが、98mmの細身のブレードは鳥の解体とも非常に相性が良いです。
- 胸肉を外す
- 関節まわりを処理する
- 筋膜に沿って肉を切り出す
こうした細かな作業がしやすく、一般的なアウトドアナイフよりも無駄に肉を傷つけにくいのが利点です。
私の場合、鳥の解体を中心に考えるなら、かなりおすすめできる一本です。
もし2本使うなら、肉を切る細かな作業にはフィッシングスケーラー098、皮引きや関節まわりなど少し力を使う作業にはモーラ2000やカンスボル系、という使い分けが非常にやりやすいです。
「狩猟用だから頑丈なナイフ」と考えがちですが、エアライフル猟で主に鳥を扱うなら、むしろこうした細身のナイフの方が出番は多いと思います。
炭素鋼とステンレス、どちらがいい?
モーラナイフには、炭素鋼とステンレス鋼を選べるモデルがあります。
- 炭素鋼:研ぎやすく切れ味を出しやすいが、錆びやすい
- ステンレス:錆びにくく、水や血、食品を扱う場面で気楽に使いやすい
初心者だから必ずステンレス、というわけでもありません。
ナイフを使ったあとに洗って乾かす習慣があるなら、炭素鋼でも特に問題はありません。
逆に、釣りや雨天で使ったり、道具の手入れをあまり気にしたくないなら、ステンレスの方が扱いやすいでしょう。
高いナイフだから使いやすいとは限らない
モーラには比較的安価なコンパニオンから、上位モデルのガーバーグまであります。
ただし、価格が上がれば必ず自分にとって使いやすくなるわけではありません。
ガーバーグのような頑丈なモデルは、本格的なブッシュクラフトや力仕事には向いています。
一方、キャンプ料理や軽作業だけなら、安価なコンパニオンの方が軽くて使いやすいこともあります。
ナイフも、価格より用途です。
これは銃や光学機器など、他のアウトドア道具と同じだと思います。
迷ったらこのくらいで考える
かなり大雑把に整理すると、次のように考えると候補を絞りやすくなります。
- 料理や軽作業中心 → コンパニオン
- 料理も木工も一本でやりたい → カンスボル、モーラ2000
- 少し強い作業もしたい → コンパニオン・ヘビーデューティー
- 本格的なブッシュクラフトや力仕事 → ガーバーグ
- キジやカモなど鳥の解体が中心 → フィッシングスケーラー098
そして最後に、炭素鋼かステンレスかを選ぶ。
これだけでも、数多くあるモーラナイフの中から自分向きの一本をかなり探しやすくなります。
一番大切なのは、使ってみること
ナイフは実際に使わないと分からない部分がかなりあります。
手の大きさ、握り方、力のかけ方、料理が多いのか、木工が多いのか。同じナイフでも、人によって評価が変わります。
その点、モーラナイフは比較的手頃なモデルが多く、最初の一本として試しやすいのも大きな魅力です。
一本使ってみると、「もう少し刃が薄い方がいい」「もっと強く握れる方がいい」「自分は意外と料理にしか使わない」と、自分がナイフに求めているものが分かってきます。
その経験から次の一本を選ぶ。道具選びは、そのくらいでいいと思います。
モーラナイフをもっと詳しく知りたい方へ
ここでは初心者向けに、モーラナイフの選び方をかなり簡単に整理しました。
ブレード形状、刃厚、ハンドル、鋼材の違いや、各モデルの細かな特徴については、noteの記事で詳しくまとめています。
まとめ
モーラナイフは、モデル名よりもまず用途から選ぶと分かりやすくなります。
調理、木工、力仕事、狩猟の解体では、使いやすい刃の形や厚さが違います。
特にエアライフル猟でキジやカモなど鳥を扱うなら、フィッシングスケーラー098のような細身のナイフも非常に使いやすい選択肢です。
高価なモデルを選ぶことより、自分が何に使うかを考えて一本を選ぶことの方が大切です。