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銃砲検査はいつ?

エアライフルの持ち物・運搬と事前準備

エアライフルを所持すると、警察による「銃砲検査」を受けます。一般に「銃検」と呼ばれる、銃の所持や使用状況を確認する検査です。

地域の所持者が指定日に集まる一斉検査のほか、所轄警察署と日時を調整して、個別に受ける場合もあります。

準備の基本は、自分の受検方法を確認し、必要な資料をそろえ、銃を安全に持参すること。普段の使用状況や保管方法に加え、自分の銃の構造も説明できるようにしておくと安心です。

検査はいつ? 一斉検査と個別検査がある

銃砲検査は、基本的に毎年行われます。ただし、実施時期や受け方は、所轄によって異なります。

「春に行うもの」「秋にあるはず」と時期だけで覚えず、その年の案内を確認しましょう。

受け方には、指定された日に会場へ集まる一斉検査と、事前に日時を調整して受ける個別検査があります。実際に、一斉受検と個別受検の両方を案内している地域もあります。

所轄によっては、最初から個別の日程調整を案内される場合もあります。一斉検査に行けない人だけが、例外的に個別検査を受けるとは限りません。

また、所持許可の更新を受ける年は、更新時に検査を併せて実施する場合があります。これは警察庁の通達でも認められています。

案内を受けたら、次の点を確認してください。

  • 自分は一斉検査・個別検査のどちらで受けるのか
  • 個別検査の場合、予約方法と受検できる期間はどうなっているか
  • 更新時に併せて受ける扱いになっているか
  • 日時・会場・持ち物・提出書類
  • 仕事などで指定日に行けない場合の調整方法

どちらの受け方を選べるかも、所轄の運用によります。勤務日や休みの取りやすさを踏まえ、早めに相談しましょう。

一斉検査へ出席することだけにこだわらず、所轄と確認した方法で、必要な検査を確実に受けることが大切です。

警察庁|銃砲刀剣類の一斉検査の実施について(2026年) 青葉銃砲安全協会|銃砲一斉検査について

何を確認する検査なのか

銃砲検査では、許可を受けた銃を適正に所持し、許可された用途で使用しているかを確認します。

主な確認内容は、次のとおりです。

  • 銃の種類や銃番号などが、許可証の記載と一致しているか
  • 狩猟や標的射撃など、許可された用途で使用しているか
  • マガジンの装填数などが、法令の基準に適合しているか
  • ガンロッカーなどの保管設備や、保管方法に問題がないか
  • 健康状態や生活状況などに変化がないか

エアライフルについても、使用実績報告書などの資料と、所持者の説明を照らし合わせて確認することになっています。複数丁を所持している場合は、銃ごとの使用状況を説明できるようにしておきましょう。

なお、銃検は銃砲店で受ける整備点検とは目的が異なります。エア漏れや作動不良など、銃自体の不調は別途、銃砲店へ相談してください。

エアライフルの修理相談前に、記録しておきたいこと

持ち物は、所轄の案内をもとにそろえる

必要な書類や提出方法は、所轄によって異なります。まずは、所轄からの案内を基準に準備します。

準備するもの確認しておきたいこと
検査対象のエアライフル複数丁ある場合は、対象となる銃を確認する
所持許可証忘れずに携行する
検査の通知書日時・会場・持ち物を再確認する
使用実績報告書など指定された様式と対象期間を確認する
射撃場の領収書・スコアカードなど使用した日や銃を説明できるよう整理する
狩猟の記録・写真必要な内容と提示方法を確認する
保管状況を示す資料写真や見取図など、求められたものを用意する
空のマガジン銃から外した状態で準備し、持参する範囲は案内に従う

例えば群馬県警の使用実績報告書では、領収書やスコアカードなど、使用実績を明らかにする資料の添付が案内されています。ほかの地域でも同じ様式を使えるとは限らないため、提出書類は所轄のものを確認しましょう。

エアライフルのマガジンは銃と別体ですが、装填数の確認対象になり得ます。取り外した空のマガジンも、銃ケースの収納部などにまとめて用意しておくと慌てずに済みます。

群馬県警|使用実績報告書

射撃場の領収書は、普段からまとめておく

検査の直前になって、一年分の射撃日を思い出すのは大変です。

射撃場の領収書やスコアカードは、受け取ったときから保管場所を決めておきましょう。所持許可証入れに専用の紙封筒を入れ、そこへまとめておく方法もあります。

ある程度たまったら日付順に整理し、文字のない端をホチキスで留めるなどしておくと、紛失しにくくなります。複数の銃を使う人は、どの銃を使用した日なのかも別途記録しておくと便利です。

感熱紙のレシートは、文字が消えることがある

レジで発行される領収書には、熱で印字する「感熱紙」が使われているものがあります。

感熱紙は、高温や光、薬品などの影響で、印字が薄くなったり、紙が変色したりすることがあります。車内や直射日光の当たる場所に置いたままにしないよう注意してください。

受け取ったら早めに写真やコピーを残し、原本も保管する。このひと手間で、検査前に「日付も射撃場名も読めない」と困ることを防ぎやすくなります。

写真やコピーだけで足りるかどうかは、所轄に確認してください。

三菱製紙|感熱紙の取り扱いについて

狩猟の記録は、写真と一緒に残しておく

狩猟に使用している場合は、いつ、どこへ、どの銃を持って出猟したかを説明できるようにします。

出猟日と使用した銃を、実際の行動に沿って記録する

記録しておきたいのは、例えば次の内容です。

  • 出猟した日
  • 出猟した場所
  • 使用した銃
  • 狩猟・有害鳥獣駆除などの活動目的
  • 発射や捕獲の有無
  • その日の状況が分かる写真やメモ

獲物が見つからず、発射しなかった日も、そのままの状況を記録しておきます。検査に合わせて内容を整えるのではなく、実際の行動を残すことが大切です。

使用状況の確認に、猟場で撮影した銃の写真などを求められる場合もあります。ただし、どのような写真が必要なのか、スマートフォンの画面で提示すればよいのかは、所轄に確認してください。

スマートフォンに出猟記録用のアルバムを作り、日付ごとに写真をまとめておくだけでも、当日に探しやすくなります。

記録アプリ「狩りログ」を活用する方法も

Fun Clay Shootingが提供する「狩りログ」は、狩猟や有害鳥獣駆除の活動を、地図・写真付きで記録できるアプリです。活動日や場所、対象の鳥獣などをまとめて残せます。

紙のメモが続かない人や、写真と活動記録を一緒に管理したい人には、こうしたアプリも選択肢になります。

アプリの記録は、使用状況を振り返り、説明するために役立ちます。所轄指定の報告書や必要な資料は、別途、案内に沿って用意しましょう。

狩りログ|Fun Clay Shooting 公式サイト

持ち出す前に、安全な状態を確認する

検査へ向かう前には、取扱説明書に従って安全な状態を確認し、銃ケースに収めます。

特に注意したいのは、マガジンを外したことと、銃身内に弾が残っていないことは別という点です。

二重装填の疑いがある、マガジンが抜けない、現在の状態が分からない。そうした場合は、無理に操作せず、持参する前に所轄へ状態を伝え、必要に応じて銃砲店にも相談してください。

検査のためと思って、自己判断でPCPの空気を抜いたり、部品を分解したりする必要もありません。特別な準備を指示された場合は、その機種で安全に対応できる方法を確認します。

会場では、指定された場所で担当者の指示を受けて銃を取り出し、銃口の向きに注意し、引き金に指をかけずに扱いましょう。

複数丁を運ぶときも、銃を置き去りにしない

検査へ持参する際は、銃を適切なケースに収め、所持許可証を携行して運びます。

特に複数丁を所持している人は、駐車場から検査会場まで、どう運ぶかをあらかじめ考えておく必要があります。

次のような運び方はしないでください。

  • 一部の銃を車内に残したまま、先にほかの銃を会場へ運ぶ
  • 運び込んだ銃を会場に置いたまま、残りを取りに車へ戻る
  • 家族や知人に、銃の入ったケースを代わりに運んでもらう

青葉銃砲安全協会も、検査時に家族へ運搬を任せることや、分けて運ぶために銃を車内へ残すことを、違反になる行為として注意喚起しています。

「すぐ戻るから」「警察署の駐車場だから」という理由で、銃を自分の管理下から離してはいけません。管理・保管上の違反は、所持許可の取消しなどにつながるおそれがあります。

持参する銃は、自分でまとめて運べるように準備しましょう。複数丁を収納できるケースや、ケースを安定して載せられる台車を用意する方法もあります。

その場で「手を貸しましょうか」と声をかけられても、他人に銃の運搬を任せないでください。検査のために担当警察官へ正式に提示することと、好意で荷物として運んでもらうことは別です。

丁数や体力、会場の階段などの事情で、安全にまとめて運べない場合は、検査日より前に所轄へ相談します。当日になって、置き去りや他人任せで解決しようとしないことが大切です。

会場内で席を離れる必要があるときも、自己判断で銃を置いて離れず、担当警察官に確認してください。

青葉銃砲安全協会|銃砲の管理についてのQ&A 警察庁|狩猟等のための猟銃等の携帯・運搬における車両利用について エアライフルの運搬・管理

銃身長の確認では、機種の構造を伝える

検査では、銃身長や全長について確認されることがあります。

ただし、2026年の警察庁通達では、これらの測定は、銃の同一性に疑義が生じた場合に行うとされています。毎回、すべての銃を分解して測ることが前提ではありません。

空気銃には、空気銃の測定方法がある

警察庁の測定方法に関する通達では、回転弾倉式の空気銃は、マガジンを取り外して銃身の後端を目視できる状態にして測定するとされています。火薬を使う一部の猟銃で行う、銃口から棒を入れる測定とは区別されています。

マガジンポートの前側に銃身の後端が見える機種なら、その位置を説明できるようにしておくと、確認が進めやすくなります。

担当者が、すべてのエアライフルの構造に詳しいとは限りません。器具の使い方や扱いに不安を感じたときは、作業が進む前に、穏やかに説明しましょう。

例えば、その機種で銃身の後端を確認できるなら、「この機種は、マガジンを外すと銃身の後端が見えます。外側から確認する方法でお願いできますか」と伝える方法があります。

通達でも、銃口や銃身内の傷が命中精度に影響するおそれがあるため、慎重に扱うよう求められています。自分の銃を傷めず、適切に検査を受けるための確認です。

シュラウドは、その場で無理に外さない

銃身を覆う外筒を「シュラウド」といいます。シュラウドの先端までの長さと、内部の銃身そのものの長さは、同じとは限りません。

自分の許可証に記載された銃身長が、どの部分の長さに対応しているかを把握しておきましょう。外側から見える長さとの違いが分からなければ、事前に銃砲店へ確認しておくと安心です。

シュラウドの取り外しを求められた場合も、その機種でユーザーによる取り外しが認められているか、確認が必要です。構造や調整への影響が分からないまま、その場で分解しないでください。

自分では取り外せない構造であれば、その旨を説明します。メーカーや輸入元の仕様資料などを示し、どのように長さを確認するか、担当者と相談しましょう。必要に応じて銃砲店にも協力を求めます。

警察庁|銃砲の全長及び銃身長の測定方法

可動式ストックは、全長の記載状態を把握しておく

エアライフルには、ストックを前後に調整できるものや、折りたためるものがあります。

こうした機種では、普段使っている状態の見た目の長さと、許可証に記載された全長が一致するとは限りません。

警察庁の通達では、折りたたみ式・伸縮式などの銃は、通常の方法で発射できる形態を保ったうえで、最も短くした状態を全長の基準としています。また、肩当て部分のバットプレートやリコイルパッドは、全長に含めない扱いです。

検査前には、次の点を確認しておくと安心です。

  • ストックがどの位置のときの寸法なのか
  • 折りたたみ機構がある場合、どの状態を基準にしているのか
  • バットプレートなどを除く測定位置はどこなのか
  • 許可証の記載と、購入時の資料がどう対応しているのか

分からない場合は、購入した銃砲店や所轄に確認しておきましょう。検査当日に初めて数字の違いに気づくより、落ち着いて説明できます。

日頃の管理を、自分の言葉で説明できるように

銃砲検査で大切なのは、普段どのように銃を使い、保管し、安全に扱っているかを、記録とともに正確に伝えることです。

領収書を保管する。出猟した日に写真とメモを残す。自分の銃の構造を理解し、分からないことは事前に確認する。こうした習慣があれば、検査前に慌てて一年分を思い出す負担も減らせます。

そして、検査が終わっても、銃の管理は終わりません。会場からの持ち帰りも含め、自宅に戻って適切に保管するまで、所持者としての責任は続きます。

年に一度の検査を、記録や扱い方を見直す機会にする。その積み重ねが、大切な銃と、これからも狩猟や射撃を楽しめる日常を守ることにつながります。

※受検方法、日程、提出書類、必要な資料は、所轄警察署からの最新の案内を確認してください。

銃砲安全協会(銃安協)とは? ガンロッカーの選び方と固定方法