猟期前、エアライフルの何を確認する?
空気漏れ・充填機材・スコープから、射撃場での実射確認まで
猟期が近づいたら、エアライフルと周辺の道具を一度確認しておきましょう。
前のシーズンに問題なく使えていても、保管中に空気が減っていたり、充填機材のOリングが傷んでいたり、電池が切れていたりすることがあります。
銃の状態を確認し、必要なものをそろえ、射撃場で実際に撃って確かめる。猟期を迎える前に済ませておきたい準備を整理します。
確認は、修理や再調整の時間を残して始める
猟期前の点検は、解禁直前まで待たずに始めましょう。
不調が見つかった場合、銃砲店への相談や修理が必要になります。部品の取り寄せが発生すれば、さらに時間がかかることもあります。
また、整備から戻ってきた銃は、射撃場で作動や着弾を確認する時間も必要です。点検、必要な整備、返却後の実射確認まで含めて予定を立てておくと安心です。
オーバーホールを予定している場合は、依頼が集中しやすい猟期前を避け、春から夏の間に相談しておくと余裕を持ちやすくなります。
銃本体と、時間を置いた空気漏れの確認
点検は、銃に弾が入っていないことを確認したうえで行います。
まずは外観を見て、錆や汚れ、傷、部品のガタつきなど、以前と違うところがないかを確認しましょう。
PCPエアライフルでは、空気漏れの確認も大切です。わずかな漏れは、その場で圧力計を見ただけでは分かりません。
アナログの圧力計なら、針の位置に合わせて、表示を隠さないようにマスキングテープで目印を付けておくと、変化を確認しやすくなります。確認した日時や圧力を記録し、射撃や再充填をせずに数日後の状態と比べてみましょう。デジタル式なら、表示値を記録しておきます。
ただし、充填直後は空気の温度が上がっているため、冷えると圧力表示も下がります。目印を付けるのは、充填後の温度が落ち着いてからにします。比較するときも、できるだけ同じ室温で確認してください。
保管中の低い圧力だけで、問題がないと判断しない
低めの圧力で保管している間は漏れが目立たなくても、猟期前に高い圧力まで充填すると、空気漏れが現れることがあります。
そのため、メーカーの指定する範囲内で、実際の狩猟で使う充填圧まで入れた状態でも確認しておきましょう。最大充填圧まで入れることを一律に勧めるものではなく、普段使う条件で状態を確かめるという意味です。
圧力が継続して下がる、空気の抜ける音がするなどの異常があれば、状態を記録して銃砲店に相談してください。
フィルプローブやボンベのOリングも確認する
銃本体と一緒に、充填機材も確認します。
特に見ておきたいのは、フィルプローブや、エアボンベと充填アダプターの接続部などに使われているOリングです。外から確認できる範囲で、傷、ひび割れ、変形、欠けなどがないかを見ておきましょう。
あわせて、次の点も確認します。
- 充填ホースに傷や亀裂、つぶれがないか
- プローブやカプラーに汚れや変形がないか
- 充填時に接続部から空気が漏れていないか
- ボンベに必要な圧力が残っているか
- コンプレッサーを使う場合、正常に充填できる状態か
ボンベの再充填が必要なら、その手配も早めに済ませておきます。
接続部の取り外しや消耗品の交換は、機材の説明書に従って行います。圧力が残っている接続部を緩めたり、点検のためにボンベのバルブを分解したりしないでください。
スコープの取り付け・レンズ・電池を確認する
スコープやマウントに緩みやガタつきがないか、取り付け状態を確認します。
Air Armsも、猟期前の準備としてマウントの確認を勧めています。締め直しが必要な場合は、スコープやマウントのメーカーが指定する方法・締め付けトルクに従いましょう。
レンズは、砂やほこりを取り除いてから優しく清掃する
レンズも確認し、指紋や汚れが付いていれば、猟期前にきれいにしておきます。
レンズには、刺激の強い溶剤を絶対に使わないでください。また、汚れを落とそうとして強く擦ることも避けましょう。レンズ表面やコーティングを傷めるおそれがあります。
何を使えばよいか分からない場合は、カメラのコーティングレンズに対応した専用のレンズクリーナーがおすすめです。スコープの説明書に洗浄剤の指定がある場合は、そちらを優先してください。
清掃は次の順番を基本にします。
- 1. 光学機器用の手動ブロアーで、砂やほこりを吹き飛ばす。
- 2. 残ったほこりは、清潔で柔らかいレンズ用ブラシで優しく取り除く。
- 3. 指紋などが残る場合だけ、メーカーが使用を認めるレンズクリーナーを、清潔な光学用クロスに少量付け、力を入れずに優しく拭く。
- 4. 乾いたことを確認してから、レンズキャップを閉じる。
衣服の裾や一般のティッシュで擦ったり、銃用の洗浄剤やパーツクリーナーをレンズに使ったりすることは避けましょう。クロス自体に砂や汚れが付いていないかも確認します。
汚れていないレンズまで、毎回念入りに擦る必要はありません。Leupoldも、レンズ清掃は必要な場合に限り、先にほこりや異物を取り除くよう案内しています。
発光レティクルの電池切れも見落とさない
発光レティクルの電池切れも、見落としやすいところです。
実際に点灯させて、明るさを切り替えられるか確認しましょう。必要に応じて電池を交換し、同じ規格の予備電池も用意しておくと安心です。
シーズン中に使うペレットを確保する
猟期前には、使用するペレットの残量も確認しましょう。
狩猟で使う分だけでなく、猟期前の確認射撃や、シーズン中の練習に使う分も含めて用意しておきます。
途中で手持ちがなくなると、いつものペレットをすぐに入手できないこともあります。代わりのペレットを使う場合には、その弾での着弾確認が必要です。
銘柄や重量などを確認し、今シーズンに使うものを早めに確保しておくと、準備を進めやすくなります。保管していたペレットは、変形や汚れなども確認してください。
射撃場での確認にも、実際に狩猟で使うペレットを持っていきましょう。
射撃場では、狩猟で使う姿勢でも撃ってみる
外観や空気漏れの確認を終えたら、猟期前に射撃場で実際に撃ってみましょう。
まずはベンチレストなどの安定した条件で、作動、着弾位置、弾のまとまり方を確認します。弾速計が使える場合は、以前の記録と比べて、大きな変化や不自然なばらつきがないかも見ておくと参考になります。
そのうえで、実際の狩猟に合わせた姿勢撃ちも行っておきたいところです。
立射、膝射、座射、シューティングスティックを使った射撃など、自分が猟場で使う姿勢や支え方を、射撃場のルールで認められる範囲で試してみましょう。
姿勢や銃の支え方、頬付けなどが変わると、ベンチレストで確認した位置から着弾がずれることがあります。
そのため、単に当たったかどうかだけでなく、その姿勢ではどちらにずれやすいか、どのくらいばらつくかという、自分の癖を把握しておくことが大切です。一発だけで判断せず、複数回の結果を見て確認します。
猟期に使う上着を着て構えてみることも、肩付けやスコープの覗きやすさを確認する機会になります。
整備、銃身清掃、スコープの付け直し、使用するペレットの変更などを行った場合も、その状態で実射確認を済ませておきましょう。
最後に、周辺道具まで確認する
銃と充填機材の準備ができたら、周辺の道具も確認します。
マガジン、スリング、ガンケース、距離計の電池など、普段使っているものを一度まとめて見ておきましょう。回収道具や冷却用品など、獲物を持ち帰るための準備も必要です。
猟期前の確認項目をまとめると、次のようになります。
- 修理や再確認の時間を残して、早めに点検を始める
- 銃本体に錆やガタつきなどの異常がないか確認する
- 実用充填圧で、時間を置いて空気漏れを確認する
- フィルプローブやボンベ接続部のOリング、ホースを確認する
- スコープの取り付け、レンズ、発光レティクルの電池を確認する
- シーズン中に使うペレットを確保する
- 射撃場で、ベンチレストと狩猟に合わせた姿勢の両方を確認する
- 周辺道具や回収・冷却用品を用意する
持ち物全体については、こちらの記事で詳しく整理しています。