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エアライフルのマガジンの扱い方

持ち運びと保管の注意点

マガジンは、弾を入れておくだけの容器ではありません。弾を保持し、銃身へ正しく送り出すための部品です。

猟場でポケットへ無造作に入れたり、高温になる車内へ置きっぱなしにしたりすると、汚れや変形によって作動に支障が出ることがあります。場合によっては、射撃精度にも影響します。

国内の規制に適合したものを選び、持ち運ぶときはケースで保護する。使う前に状態を確認し、違和感があれば無理に操作しない。猟期を通して安心して使うために、押さえておきたい基本を整理します。

国内の5発制限は、マガジンの所持にも関わる

海外のメーカーサイトでは、6発以上の弾を入れられるマガジンが紹介されています。しかし、日本で所持許可を受けたエアライフルに使う場合は、国内の規制を確認する必要があります。

銃刀法第10条の7と関連する政令・規則では、所持許可を受けた空気銃に取り付けて使用できる、6発以上の弾を入れられる着脱式マガジンの所持が禁止されています。

ここで対象になるのは、実際に入れた弾の数だけではなく、マガジンが何発入る構造になっているかです。

海外仕様の大容量マガジンに「5発だけ入れて使う」という対応では、この規制を満たしません。また、銃に取り付けず、予備として保管する場合も所持に当たります。

予備や交換用を購入するときは、対応モデルだけで判断せず、国内の規制に適合した仕様であることを銃砲店に確認しましょう。

根拠法令規定の内容
銃刀法 第10条の7許可を受けた銃に取り付けて使用できる、政令で定めた弾倉の所持を禁止
施行令 第40条第2号対象となる弾倉を、所定の発数以上の弾を入れられる着脱式弾倉と規定
施行規則 第19条第1項空気銃の基準となる発数を6発と規定。施行令と合わせて、6発以上入る着脱式弾倉が所持禁止の対象となる
e-Gov法令検索|銃砲刀剣類所持等取締法 第10条の7 e-Gov法令検索|銃砲刀剣類所持等取締法施行令 第40条第2号 e-Gov法令検索|銃砲刀剣類所持等取締法施行規則 第19条第1項

ポケットへ直接入れず、ケースで保護する

マガジンを猟装のジャケットのポケットへ入れて持ち歩くことはありますが、そのまま放り込むことはおすすめしません。

ポケットには、砂や土、草のかけら、糸くずなどが入り込みます。ほかの道具とぶつかったり、姿勢を変えたときに押されたりすることもあります。弾が露出しているタイプでは、弾の変形や脱落にも注意が必要です。

専用ケースでなくても、小さなソフトケースやポーチで保護できます。缶ケースにスポンジを入れ、マガジンの形にくり抜いて収める方法もあります。

大切なのは、ケースの中で動き回らず、弾や回転部分を強く押さえつけないこと。ケースの内側も、ときどき汚れを確認しましょう。

使う前に、汚れ・破損・弾の状態を見る

猟場へ持ち出す前には、取扱説明書に従って安全な状態で、目に見える範囲を確認します。

  • 弾を入れる部分に、砂や異物が付いていないか
  • 本体や蓋に、ひび割れ・欠け・歪みがないか
  • 弾を保持する部分に、傷みや緩みがないか
  • 使用する弾に、潰れや変形がないか

落としたり、強くぶつけたりしたマガジンは、外見だけでは異常が分からない場合もあります。

その後に装填の感触が変わったなら、いつもどおり使えると決めつけず、使用を控えて状態を確認してもらいましょう。

構造によって、扱うときの注意点が違う

エアライフルのマガジンには、銃側の仕組みで回転するものと、マガジン自体に回転する仕組みを備えたものがあります。後者は「セルフインデックス式」と呼ばれます。

ここでは、回転の仕組みとカバーで覆われる範囲から、代表的な構造を3つに整理します。メーカー共通の正式な分類ではなく、扱う際の違いを理解するための分け方です。

※以下の製品画像は、構造説明のため弾穴の数などを加工しています。

ロータス型(レンコン型)

カリバーガン・クリケットのロータス型マガジンをもとにした加工画像
カリバーガン・クリケットのマガジンをもとにした構造説明用の画像。

FXサイクロンやカリバーガン・クリケットなどに見られる、弾を入れる穴が並んだ円盤状のマガジンです。見た目から「レンコン型」とも呼ばれます。

回転機構は銃側にあり、コッキングに連動して銃側の爪がマガジンを回します。弾は、マガジン外周に組み込まれたOリングで保持する構造が代表的です。

マガジン自体がシンプルで、価格を抑えやすいことが利点です。また、内部の回転バネで弾を横から押し続ける構造ではないため、弾への負担を抑えやすく、理論上の精度面の利点からも根強い人気があります。

ただし、方式だけで実際の精度が決まるわけではありません。持ち運ぶ際は、露出している弾と、弾を保持するOリングを保護しましょう。

クローズド型(セルフインデックス式)

クローズド型マガジンの例。左がFX、右が蓋を開いたDaystate
左:FX/右:Daystate(蓋を開いた状態)

マガジン内部に回転機構を持ち、蓋で覆われているタイプです。FXの近年のマガジンや、Daystateのゲート付きマガジンなどが例に挙げられます。

弾がこぼれ落ちにくく、外から直接触れにくいことが利点です。

ただし、蓋があるからといって、防塵・防水とは限りません。持ち運びではケースで保護し、蓋や留め具の破損にも気を配ります。

オープン型(セルフインデックス式)

オープン型マガジンの例。左がAGN、右がAirMaks
左:AGN/右:AMA(AirMaks Arms)

内部に回転機構を持ち、弾を入れる部分などがカバーで完全には覆われていないタイプです。部分的にカバーされたものや、クローズド型との中間的な構造もあります。チェコのAGNやAMA(AirMaks Arms)が採用してきたマガジンにも、こうした構造が見られます。

弾を入れやすく、銃への着脱もしやすい設計がある一方、開いている部分からの汚れの侵入や、弾の脱落には注意が必要です。

カバーの範囲や弾の保持方法は、モデルや世代によって異なります。実際の構造を確認し、持ち運ぶときはケースで保護しましょう。

マガジンの不調が、精度に影響することもある

セルフインデックス式には、内部の回転体と外側の保持部分で弾を支え、弾に横方向の力がかかる構造があります。設計やバネの強さ、弾との組み合わせによっては、ペレットの薄いスカート部分に負担がかかる場合があります。

また、内部の部品が摩耗したり、本体が歪んだりすると、弾が正しい位置に揃わず、装填時に傷付くこともあります。

弾が引っかかる、以前より操作が重い、マガジンが抜けない。そうした違和感があるときは、力で解決しようとせず、操作を止めてください。

無理な操作を繰り返すと、弾や部品を傷めたり、二重装填などのトラブルにつながったりするおそれがあります。

銃砲店へ相談するときは、使用した弾とマガジン、どの操作で異常が出たかを伝えましょう。特定のマガジンを使ったときだけ症状が出るなど、すでに分かっている違いも判断材料になります。

マガジンが挿さったまま抜けない場合や、銃身内に弾が残っている可能性がある場合は、その状態も必ず伝えてください。

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炎天下の車内へ放置しない

マガジンには樹脂製のものも多くあります。夏場の炎天下の車内や、直射日光が当たり続ける場所への放置は避けましょう。

本体が歪むと、回転や着脱に支障が出るだけでなく、弾を送り出す位置がずれて、射撃精度に影響することもあります。ケースに入れていても、車内の高温を防げるわけではありません。

使用後は、取扱説明書に従って残弾を確認し、付着した汚れや水分を取り除いて保管します。

なお、マガジンを外したことと、銃身内に弾が残っていないことは別です。安全確認は、銃の取扱説明書に沿って行ってください。

マガジンは小さな部品ですが、その状態は作動の確実さや射撃精度にも関わります。高価なケースを用意することより、汚れと衝撃から守り、高温を避け、普段と違う感触を見逃さないことが大切です。

猟期前に銃や装備を確認するときは、予備も含めてマガジンの状態も見ておきましょう。

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