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空気銃(エアライフル)の維持費はどのくらい?

射撃・狩猟・充填・整備にかかる年間費用を考える

狩猟用の空気銃(エアライフル)を買ったあと、楽しみ続けるためにはどのくらいのお金がかかるのでしょうか。

ペレット代に加えて、射撃場や猟場までの交通費、狩猟者登録、保険、空気の充填、整備なども必要になります。数年ごとに支払う所持許可や狩猟免許の更新費用も、年間の負担に直して考えておきたいところです。

今回は、射撃場に年6回、狩猟に年12日出かけるケースで計算してみます。

今回の計算条件

銃やスコープ、保管設備、充填用具などは、すでに購入しているものとします。

項目今回の条件
エアライフルPCPエアライフル1丁、口径5.5mm
使用する弾18gr前後の鉛ペレット
射撃場年6回。1回8,000円で往復交通費と2時間の利用料を含む
狩猟年12日。日帰りで1日10,000円、ガソリン代・高速道路代などを含む
狩猟免許第二種銃猟免許
狩猟者登録1県。狩猟税の減免なし
猟友会加入せず、登録と保険を自分で手配
空気の充填所有しているエアボンベを利用

交通費は、住んでいる場所や行き先によって大きく変わります。ご自身の費用に置き換えて読むと、年間予算を考えやすくなると思います。

普段の射撃と狩猟にかかる費用

まずは、毎年の活動にかかる費用です。

項目計算・設定年間費用
射撃場への往復・利用料8,000円×6回48,000円
狩猟の交通費など10,000円×12日120,000円
狩猟者登録狩猟税5,500円+登録手数料1,800円7,300円
狩猟保険など今回の予算として仮定10,000円
ペレット1発11円×年間500発5,500円
エアボンベの充填今回の予算として仮定5,000円
合計195,800円

第二種銃猟の狩猟税と登録手数料は、減免を受けない場合、合わせて7,300円です。ここでは1県分を計上しています。

保険関係の年間10,000円は、比較計算のために置いた予算です。実際の金額は補償内容や加入先によって変わり、加入に必要な会費があれば、それも含めて考えます。

今回の条件では、射撃場への往復・利用料と狩猟の交通費などで、年間168,000円。費用全体の中で、出かけるためのお金が大きな割合を占めます。

なお、車の購入費、税金、車検、自動車保険などは、この計算には含めていません。

大日本猟友会|狩猟免許・狩猟者登録の費用 猟友会に入らずに狩猟保険を用意するには

ペレット代は、撃つ数と口径で変わる

射撃場では1回50〜60発を年6回、年間300〜360発。狩猟では1日10〜15発を年12日、年間120〜180発と考えます。

合わせて年間420〜540発。この範囲から、今回は年間500発を使うものとして計算します。

5.5mm・18gr前後のペレットを1発11円とすると、年間の弾代は5,500円です。一方、口径が大きくなると、同じ発数でも弾代は上がります。

口径・重量の例1発あたりの概算年間500発の弾代
5.5mm・18gr前後約11円約5,500円
6.35mm・25.4gr前後約16円約8,000円
7.62mm・44.8gr前後約32円約16,000円

2026年10月12日に確認した鉛ペレットの税込価格をもとにした比較例です。購入時の送料は含めていません。7.62mmは1発約31.5円の例を、予算上32円に丸めています。製品や購入時期によって価格は変わります。

今回の発数なら、5.5mmと比べて6.35mmで年間約2,500円、7.62mmで年間約10,500円の差になります。射撃場で多く撃つ人ほど、この差は大きくなります。

なお、表は使った発数に相当する金額です。実際には缶単位で購入するため、その年の支払額と消費した分の金額は一致しないことがあります。

エアライフルQ&A② ペレットと弾道

空気の充填と、整備のためのお金

今回の計算では、エアボンベへの充填費として年間5,000円を仮定しています。

実際の費用は、充填を依頼する場所の料金、ボンベの容量、銃の空気消費量、年間の射撃数などで変わります。充填に出向く交通費や、発送する場合の送料も確認しておきたいところです。

口径が大きくなると、ペレット代に加えて空気代も上がる傾向があります。同じ発数を撃つ場合でも空気の消費量が増え、ボンベへの充填回数が多くなるためです。

今回の年間5,000円は、5.5mmを使用するモデルケースとして仮定した予算です。実際の費用は銃の出力や空気効率、充填料金などによって変わります。6.35mmや7.62mmを使う場合は、弾代とあわせて充填費用も多めに見込んでおくとよいでしょう。

ハンドポンプやコンプレッサーを使う場合は、それぞれの維持費に置き換えます。ボンベも、容器の種類に応じた検査や使用期限、将来の買い替え費用を考える必要があります。

銃本体については、オーバーホールや修理の費用もあります。オーバーホールの基本料金は3万円前後を目安とし、複雑な機種や、部品交換・修理が必要な場合には追加費用がかかることがあります。

こうした支出に備えて、今回は銃と充填用具の整備・消耗品などの予備費として、年間10,000円を確保することにします。

これは今回の予算設定です。整備の時期や必要な金額は、銃や機材の状態によって変わり、大きな修理や買い替えには別途まとまった費用が必要になることもあります。

エアライフルのオーバーホールについて PCPエアライフルの充填方法

所持許可と狩猟免許の更新費用は、年平均で考える

所持許可の更新申請手数料を、そのまま毎年の費用に入れると計算が大きくなりすぎます。

所持許可は3回目の誕生日ごとの更新です。継続して所持する場合の年間負担を考えるため、ここでは更新申請と経験者講習の費用を3年で割ります。経験者講習の修了証明書の有効期間も3年間です。

狩猟免許も、取得後は3年ごとの更新になります。毎年の狩猟者登録とは別の手続きです。

項目3年間に見込む費用年間平均
所持許可更新申請・1丁7,200円2,400円
経験者講習・1回3,000円1,000円
第二種銃猟免許の更新・1回2,900円約967円
所持許可更新の診察・診断書代5,500円と仮定約1,833円
更新手続きの写真・郵送料など合計1,500円と仮定500円
合計20,100円6,700円

所持許可更新の7,200円は、新たな許可証の交付を伴う場合の手数料例です。経験者講習は3,000円、狩猟免許更新は千葉県の1種類2,900円を使っています。実際の手数料は申請先の案内で確認してください。

診察・診断書代と写真などの費用は、今回の試算用に置いた金額です。医療機関や書類の用意の仕方によって変わります。

また、千葉県では、すでに銃の所持許可を受けている人は、狩猟免許更新の診断書に代えて所持許可証の写しを提出できます。今回の計算でも、狩猟免許更新用の診断書代は重ねて計上していません。

年間6,700円は、数年ごとの支出をならした金額です。実際には、それぞれの更新や講習の時期に支払います。所持許可と狩猟免許の更新年が、そろうとは限りません。

警察庁|猟銃・空気銃所持許可の申請手続き 千葉県|狩猟免許更新手続き

今回の条件なら、年間約21.3万円

ここまでの費用を合わせると、次のようになります。

区分年間予算
射撃・狩猟・登録・保険・ペレット・充填195,800円
所持許可・狩猟免許などの更新費用を年換算6,700円
整備・消耗品などの予備費10,000円
合計212,500円

射撃場に年6回、狩猟に年12日出かける今回の条件では、年間約21.3万円。月平均では約17,700円を確保する計算です。

実際の支払いは狩猟シーズンや更新時期に偏ります。月平均の金額は、そのための予算を考える目安になります。

食事代や宿泊費、新しい装備の購入費、手続きや講習に出向く交通費などは別途です。遠征や装備の買い足しが多い年は、その分を加えて考えてください。

自分の年間予算を出すときは、まず射撃場と狩猟に何回出かけるか、往復にいくらかかるかを置き換えてみてください。そこに弾代や充填費、登録・保険、更新費用の年平均を加えると、続けていくために必要なお金が見えてきます。